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釜石市立唐丹小学校

釜石市立唐丹小学校1唐丹小学校は、明治6年(1873年)に小白浜学校・唐丹学校として創立しました。創立140年になる古い歴史をもつ学校です。

明治29年と昭和8年の三陸大津波の被害を受け、平成23年の東日本大震災では3階建て校舎の屋上まで津波が襲いました。当時はほとんどの児童が在校していましたが、地震の揺れが収まった直後にいち早く高台へ避難しましたので、全員が無事でした。津波警報を聞いたのは高台に避難した後で、こうした素早い判断と行動が児童の命を守りました。

釜石市立唐丹小学校2釜石市立唐丹小学校3震災の翌年の11月には校舎の解体工事が始まりました。解体に先立って小学校の校庭で「感謝とお別れの会」が開催され、歴代の教職員や卒業生・在校生・地域住民など約100名が集まり、思い出話をしながら校舎とお別れました。現在は、小白浜地区にある唐丹中学校の敷地跡に建設した仮設校舎で授業を行っています。

釜石市立唐丹小学校4児童60数名(2013年12月現在)のうち20名以上が現在も仮設住宅で暮らしていたり、校庭や遊具が十分でないことによる運動不足やストレス等、未だ震災の影響はありますが、唐丹小学校の児童は元来、みな元気で明るいのが特徴で、次世代を担うこの児童がいる限り、唐丹の未来は明るいと確信しています。

釜石市立唐丹中学校

釜石市立唐丹中学校2釜石市立唐丹中学校1唐丹中学校は、昭和22年(1947年)に新制中学校として創立しました。当初唐丹村立唐丹中学校だったのが、昭和30年の釜石市との合併により釜石市立となり今に至っています。

東日本大震災では校舎が耐震機能を失い、体育館をパーティションで区切って仮教室を確保し授業を行っていました。パーティションと言いましても仮の衝立て程度でしたので、お互いの声が聞こえますし夏はかなり暑く苦労しましたが、校訓である「不撓不屈」の精神で歩んできました。小学校と同時に合同の仮設校舎を建設し、震災翌年の3学期から仮設校舎での生活がスタートしています。

釜石市立唐丹中学校3唐丹中学校は、毎年10月2日の「唐丹(とうに)の日」に行われる地域安全大会の会場になるなど、唐丹の地域コミュニティのハブの役割を果たしてきました。新校舎を楽しみに、一緒に生活している小学校児童の面倒も見ながら学校生活を送っています。

釜石市立唐丹中学校4震災で大きな被害を受けましたが、保護者の学校評価アンケートでは、子供達が生き生きと学校生活を送っていると回答された方が98%に上っています。これも全国の皆様から頂いた多大なる温かいご支援の賜物と感謝しながら、唐丹の未来を担う人材を育てることが、頂いたご支援への恩返しになると考えて頑張ってまいります。